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兵六餅とは

もちもちとしてやわらかく、
かつ弾力のある食感と、
素材の織り成す
風味が絶妙です。
薩摩地方に伝わる
「大石兵六夢物語」に
因んだ創作菓子です。

美味しさの秘密

兵六餅の絶妙な風味の秘密は、
4種の素材のハーモニーから生まれています

海苔粉
きな粉
抹茶
餅
白あん

大石兵六夢物語

兵六餅は、江戸時代、毛利正直という
薩摩藩の武士によって書かれた
「大石兵六物語」に
因んで作った創作菓子です。

前述の物語は、大石兵六という血気盛んな
薩摩隼人が
村人に悪さをする狐を
一人で退治に出かけ、道中、
幾度も化かされ
散々な目にあいますが、最後は
見事退治し、
村へ帰ってくるという逸話です。

物語全話

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物語の真意

パッケージ裏面の文字を拡大

〔意味〕
「五百年来ずっと
世間の人を見てみると、
みな野狐の性をそなえている。
鐘の音によって夜半の夢がやぶれないの
にどうして兵六が真相を知ることができようか。」
これは、物語の中でお坊さんに化けた野狐が言った
言葉で作者自身が狐の言葉をかりて、
言いたかったことではないかと言われています。

パッケージ裏面

兵六餅こぼれ話

当時の兵六餅の販売の様子

兵六餅の販売開始は昭和6年(1931年)。
戦後、発売を再開した当時は米軍政下で、士気を鼓舞する映画、遊びも禁じられていた。
パッケージに描かれた絵で販売禁止になっては元も子もない、と思い警察に行くと案の定「腰にさしている日本刀が問題」という。
真剣な面持ちで米軍政事務所に行き、通訳を通して係官に兵六物語の説明をした。「決して好戦的でなく、ユーモアな物語なのだ。昔の武士はみんな刀をさしていて、これは当時の風俗である」と弁解。
すると今度は「わかった、刀はよろしい。しかしおしりの丸出しがよくないパンツをはかせろ。その条件で許可する」というのである。
これには流石に驚いたが「これはパンツをしているのだ。“ふんどし”はジャパニーズパンツである。隠すべき所はちゃんと被ってある」と通訳に向かって必死に頼み込んだ。すると暫くして「よろしい、本官がいる間はよろしいということだ」と言ってくれた。
そうして晴れて店頭に並ぶことになったのである。

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